Danche ウォッシングステーション（ダンチェ）

Dancheは、ゲデオのチェルベサに位置するウォッシングステーションで、私たちのパートナーであるSNAP COFFEEが所有・運営しています。このステーションは有機認証も取得しています。

およそ400名の小規模農家がこのステーションにチェリーを納品しており、肥沃な土壌と適切な農法により、良好な収穫量を実現しています。農園の規模は平均1〜2ヘクタールで、いずれも高標高（2,000〜2,300m）に位置しています。

このような高地環境は、チェリーの成熟を他の地域よりもゆっくりと進行させるため、より豊かな糖度と風味をもたらし、際立ったフレーバープロファイルの形成に大きく貢献しています。

また、Dancheのスタッフは農学と農業の豊富な知識と経験を有しており、新たなプロセスにも積極的に取り組んでいます。これにより、高品質なロットの継続的な生産と、革新的な精製方法の導入が可能となっています。

Burtukaana
ネーミングにある”Burtukaana”はオロミファ語で「オレンジ」を意味します。このコンセプトは、Nordic Approach独自のエチオピアのフレーバーウィールのカテゴリの１つで、丸みを帯び、柑橘系のフレーバーとストーンフルーツのような味わいを表しています。

収穫とポストハーベスト
チェリーはすべて手摘みで収穫され、その後手作業で丁寧に選別されます。選別されたチェリーは、アガールディ式ディスクパルパーと呼ばれる伝統的な機械に直接投入され、果皮と果肉が除去されます。この機械は密度に基づいて1級および2級にグレーディングする機能を備えており、高品質な豆とそうでないものを分けることができます。

その後、コーヒーはタンク内で平均72時間の水中発酵を行います（発酵時間は通常48〜100時間の範囲）。発酵後は水路で再び密度によりグレーディングされ、低密度の豆は除去され、高密度で良質な豆のみが上位グレードとして選別されます。

その後、パーチメントはきれいな水で再びソーキングされ、8〜20日間かけてアフリカンベッドで乾燥されます。乾燥の際は、気候やベッドの仕様、乾燥の進行状況に応じて、2〜8cmの厚さで均一に広げて乾燥させます。

SNAP COFFEE について
Nordic Approachと長いパートナーシップを組むエクスポートパートナーSNAP COFFEEは、2008年にアディスアベバで設立されました。SNAPは現在、ゲデオゾーンのChelelektuとKochere地区に3つのウォッシングステーションを運営し、さらにGuji（ウラガ）やWest Arsi（ネンセボ）のステーションとも連携しています。1ステーションあたり、平均約550名の小規模農家がチェリーを納品しています。

SNAPのサプライポリシーは、以下の3つの柱で成り立っています：

1.スペシャルティコーヒーの一貫した精製品質の確保
2.生産者との知識・技術の共有（精製およびクリーニングのトレーニング）
3.環境保全のための廃棄物リサイクルシステムの導入

SNAPの地域への貢献
SNAPは、コーヒーの品質向上だけでなく、農家コミュニティへの社会的支援にも注力しています。活動地域では、新設校への技術支援機材の提供、アクセスの悪い地域への道路整備などを行っています。
将来的には、ウォッシングステーション周辺に医療クリニックを設立し、農家の健康支援にも力を入れていく予定です。